ベースアップと定期昇給の違いとは?2024年のJR東日本・JR東海の動向も解説!

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春になると、**労働組合の春闘(春季労使交渉)**が話題になります。
特に「ベースアップ(ベア)」や「定期昇給」という言葉を耳にする機会が増えますが、この2つの違いを正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。

また、2024年のJR東日本やJR東海の賃上げ動向も気になるところです。
「ベアなし」「定期昇給のみ」といった対応をする企業が多い中、大手鉄道会社の判断はどうなるのでしょうか?

本記事では、ベースアップと定期昇給の違いを詳しく解説するとともに、2024年のJR東日本・JR東海の春闘結果についても紹介します。

ベースアップと定期昇給の違い今年のJR東日本とJR東海は?

1. ベースアップと定期昇給の違いとは?

「給料が上がる」というと、ベースアップ(ベア)や定期昇給が関係していることが多いですが、この2つはまったく異なる仕組みです。

ベースアップ(ベア) 定期昇給
意味 基本給の底上げ 勤続年数や経験に応じた昇給
目的 物価上昇や企業業績の好調を反映 社員の年齢・経験に応じた昇給
影響範囲 全社員が対象(基本給が一律に上がる) 個人の給与テーブルに基づき昇給額が異なる
頻度 企業の業績や経済状況によって変動 毎年ほぼ確実に実施
決定要因 春闘などの労使交渉 社内の昇給制度に基づく

📌 簡単に言うと…

  • ベースアップ → 会社の業績や経済状況に応じた基本給の底上げ(全社員一律に上がる)
  • 定期昇給 → 勤続年数や経験値に基づく個別の昇給(年齢が上がるにつれて増える)

2. 近年のベースアップ動向|ベア実施企業が増加傾向

近年、日本全体でベースアップの動きが広がっています。

  • 2023年は、平均3.58%の賃上げ(30年ぶりの高水準)
  • 2024年は、さらに大幅な賃上げが予想される(※2024年春闘の結果次第)

これは、急激な物価上昇(インフレ)や政府の賃上げ要請が影響しています。
特に大手企業では、従業員の生活を支えるため、ベースアップを実施する企業が増加しています。

では、JR東日本やJR東海の2024年の対応はどうなるのでしょうか?


3. 2024年のJR東日本・JR東海のベースアップ・定期昇給動向

(1) JR東日本の春闘結果(2024年)

📌 昨年(2023年)の実績

  • ベースアップ:なし
  • 定期昇給:実施
  • 夏季一時金:前年より0.3ヶ月増加(2.85ヶ月分)

📌 2024年の予想
2024年の春闘では、労働組合がベースアップを強く要求すると予想されます。
しかし、鉄道業界全体がコロナ禍からの回復途上であることを考慮すると、ベースアップの判断は慎重になりそうです。

🔹 労働組合の要求

  • ベア2,000円以上
  • 一時金3.5ヶ月分以上

JR東日本は、これに対して「ベアなし・定昇維持・一時金増額」の形で対応する可能性が高いでしょう。


(2) JR東海の春闘結果(2024年)

📌 昨年(2023年)の実績

  • ベースアップ:5年連続なし
  • 定期昇給:実施
  • 夏季一時金:前年より0.05ヶ月増加(2.95ヶ月分)
  • 35歳モデルのボーナス支給額:92万9千円

📌 2024年の予想
JR東海は、新幹線事業が好調なものの、全体的な経費削減の影響を受けており、ベースアップを実施するかどうかは微妙なラインです。

🔹 労働組合の要求

  • ベア3,000円以上
  • ボーナスは昨年より増額

過去の傾向からすると、2024年も「定期昇給のみでベースアップなし」という可能性が高いです。


4. 企業がベースアップを見送る理由とは?

なぜ多くの企業が**「定期昇給は維持するが、ベースアップは見送る」**という選択をするのでしょうか?

(1) 人件費の増加リスク

ベースアップを実施すると、将来の人件費が増大します。
一方、定期昇給はすでに決められた社内ルールに基づくため、会社としてもコスト管理がしやすいのです。

(2) 賃金体系の見直し

最近では、ベースアップを抑えて「賞与(ボーナス)」で還元する企業が増加しています。
これは、業績が悪化した際に固定費(人件費)を抑えやすくするための戦略です。

(3) インフレによる経営への影響

物価上昇が続く中、企業側もエネルギーコストや原材料費の上昇に対応する必要があります。
そのため、慎重にベースアップを判断する企業が多いのです。


5. まとめ|ベースアップと定期昇給の違い&2024年のJR各社の動向

ベースアップは「会社業績や物価上昇」による全体的な賃上げ
定期昇給は「年齢・経験に応じた個人ごとの昇給」
JR東日本・JR東海ともに、2024年もベースアップは厳しい可能性が高い
近年はベースアップを抑えて、ボーナスで還元する企業が増加傾向

今後も、日本全体で賃金引き上げの流れが続くのか、また鉄道業界の動向がどうなるのか注目が集まります。

あなたの給与アップにも影響があるかもしれませんので、最新の春闘情報をしっかりチェックしておきましょう! 🚆💰

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