はじめに
端午の節句は5月5日に祝う、日本の伝統的な行事の一つです。特に、男の子の健やかな成長を願う「初節句」として盛大に祝われることが多いですね。
この特別な日、大人はごちそうを囲みますが、主役である赤ちゃんにも離乳食でお祝いしたいところです。しかし、「どんな離乳食を作ればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、端午の節句にぴったりな離乳食メニューと、意外と知られていない基礎知識について詳しく解説します。簡単に作れるレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてください!
端午の節句とは?知っておきたい基礎知識
端午の節句の意味
端午の節句は、古くから日本に伝わる五節句の一つで、奈良時代から続く伝統行事です。男の子の健やかな成長や健康を願い、武家時代には「尚武(しょうぶ)」という言葉と掛けて、勇ましい男の子に育つことを願う行事となりました。
この日に飾られる「こいのぼり」「兜飾り」「五月人形」には、それぞれ意味が込められています。
- こいのぼり:滝を登る鯉が龍になるという中国の伝説に由来し、「立身出世」の象徴
- 兜や鎧:子どもを守るお守りとしての意味
- 五月人形:魔除けや厄払いの意味
また、端午の節句に食べられる代表的な食べ物には、「柏餅」や「ちまき」があります。柏餅は「柏の葉が新芽が出るまで落ちないこと」から、子孫繁栄の象徴とされています。
端午の節句におすすめの離乳食メニュー
端午の節句には、大人は豪華な料理を楽しみますが、赤ちゃんには食べやすく、栄養バランスの良いメニューを用意してあげましょう。ここでは、月齢別に簡単な離乳食レシピをご紹介します。
【5~6ヶ月(ゴックン期)】 かぼちゃとしらすのおかゆ
材料(1人分)
- 10倍がゆ:大さじ2
- かぼちゃ(裏ごししたもの):大さじ1
- しらす(塩抜きしてすりつぶす):小さじ1
作り方
- しらすは熱湯でしっかり塩抜きをし、すりつぶす。
- かぼちゃはやわらかく茹で、裏ごしする。
- 10倍がゆに、かぼちゃとしらすを混ぜる。
✨ ポイント:かぼちゃの甘みで食べやすく、しらすでカルシウムも摂取できます。
【7~8ヶ月(モグモグ期)】 端午の節句プレート(野菜たっぷり)
材料(1人分)
- 7倍がゆ:大さじ3
- にんじん(細かく刻む):大さじ1
- 小松菜(細かく刻む):大さじ1
- じゃがいも(マッシュ状):大さじ1
- しらす(塩抜きして細かく刻む):小さじ1
作り方
- にんじん、小松菜をやわらかく茹で、細かく刻む。
- しらすは熱湯で塩抜きし、細かく刻む。
- じゃがいもは茹でてマッシュ状にする。
- 7倍がゆの上に、刻んだ野菜としらすをのせる。
✨ ポイント:彩りも良く、栄養バランスもばっちり!端午の節句プレートとして可愛く盛り付けましょう。
【9~11ヶ月(カミカミ期)】 カレー風味の手づかみおにぎり
材料(1人分)
- 軟飯(ベビー茶碗1杯分)
- 加熱したコーン(細かく刻む):小さじ1
- 加熱したグリーンピース(細かく刻む):小さじ1
- カレー風味の野菜ペースト(ベビーフードでも可):小さじ1
作り方
- コーンとグリーンピースを細かく刻む。
- 軟飯にカレー風味の野菜ペーストを混ぜる。
- 2を小さめのおにぎりにする。
✨ ポイント:スパイスなしのカレー風味なので、赤ちゃんも安心!手づかみ食べの練習にも最適です。
【12ヶ月~(パクパク期)】 かぼちゃの柏餅風
材料(1人分)
- かぼちゃ(マッシュしたもの):大さじ2
- 粉ミルク:小さじ1
- 片栗粉:小さじ1
- 大葉(飾り用):1枚
作り方
- かぼちゃを柔らかく茹で、マッシュする。
- 粉ミルクと片栗粉を加えて混ぜる。
- ひと口サイズに丸め、大葉で包む。
✨ ポイント:柏餅風ですが、赤ちゃんにも食べやすくアレンジ!
端午の節句の離乳食を準備する際のポイント
1. 月齢に合った食材を選ぶ
赤ちゃんの成長に合わせて、適切な固さや大きさの食事を用意しましょう。特に1歳未満の赤ちゃんには、餅やちまきのような窒息の危険がある食材は避けましょう。
2. 端午の節句らしさを取り入れる
こいのぼりや兜、お花の形に食材を盛り付けると、より華やかになります。
3. 家族みんなで楽しむ
赤ちゃんだけでなく、家族全員でお祝いできるメニューを考えるのも◎。離乳食と大人の料理をアレンジして、同じ食材を使うと準備も簡単です。
まとめ
端午の節句は、男の子の健やかな成長を願う大切な日です。離乳食期の赤ちゃんも楽しめるよう、月齢に合わせたメニューを用意し、家族みんなでお祝いしましょう!
今回紹介したレシピを参考に、ぜひ楽しい初節句を迎えてくださいね。