うつ病の基準は、大まかな判断基準はありますが、
医者によって解釈に幅が有る為、
違う診断がされることもよくあります。
一般的なうつ病の原因は、
喪失体験や急激な環境変化等によるストレスで、
セロトニンの働きが悪くなることから起こると言われてます。
ちなみに、「喪失体験」と言うのは、
強く愛着を持つ近親者などの喪失や死別が原因で、
その喪失感ゆえに 今までの生活に大きな変化をもたらす事です。
★うつ病とは?
まずはじめに、うつ病とはどのような病気なのかを説明します。
うつ病とは、気分の落ち込みや喜怒哀楽、興味や関心の減退などの症状が長い間持続し、
日常生活にも支障をきたすようになった状態を指します。
うつ病は、一言で説明するのはたいへん難しい病気で、
早い話が、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、
それによって憂うつな気分やさまざまな意欲(睡眠欲、食欲、性欲など)の低下といった心理的症状が続く以外にも、
さまざまな身体的な自覚症状を伴うことも確認されています。
女性なら5人に1人、男性なら10人に1人が、
一生のうち一度はおちいる非常によく起こる病気です。
実際に、私の周りの知人にもうつ病患者はいます。
ストレスの多い現在において、うつ病は決して珍しい病では有りません。
では、そんなうつ病患者に対し、我々はどのように接するべきなのでしょうか。
★うつ病患者への接し方
うつ病患者への接し方は
まず、一般的に誤解されてる事ですが
うつ病は、もともとネガティブな考え方の人や、
暗い性格の人がなる病気と言う訳では有りません。
むしろ、責任感が強くて、周りか慕われていたり、
誰に対しても明るく優しい人がかかりやすい病気と言えます。
なので、
まずはきちんと、相手の話を聞く姿勢を大事にしてください。
もし、
うつ病に関して自虐的な事ばかり言うようでしたら、
うつ病は、精神的に弱い人がかかる病気じゃない。風邪や突指などと同じで本人の意図しないところで
かかってしまう
と言う事を話してあげて下さい。
その上で、
でも、薬と休養で治っちゃうから大丈夫!
という趣旨の事を教えてあげてくださいね。
これは決して慰めでも嘘でもなく、
事実ですので。
また、もし本人が、
我がままを言ったり、甘えるのは嫌だと言うのなら
本人が嫌だと言う事は絶対にやめましょう。
★うつ病の治しかた
正直、うつ病に特効薬はありません。
こんな事を言ってしまえば身も蓋もないんですけど
治す為には、家族や友達と接する事が、
良くも悪くも大きな影響を及ぼします。
たとえば、本人が話をしている時は、
「うんうん」と聞いてあげて下さい。
相手が、自分の話しをしっかり聞いてくれてると思えば、
それだえでも、病状は良く成ります。
うつ病患者に対し、
絶対に逆効果と成るのが、「頑張れ」です。
これで立ち直れる人は、うつ病とは言いませんからね。
ただ、
うつ病患者は、最初こそ励まされるとプレッシャーに感じたり
自分以外の人たちが羨ましかったりするそうですが、
やはり、等身大で付き合って欲しいと思う人がほとんどだそうです。
ですので、
変に気を使うのではなく
たとえば、
落ち込まないように対応してあげることに気を使うより、
落ち込んだ話でもさっと聞き流す方が効果的です。
ほとんどの、うつ病を克服した方たちは
「特別扱いしてもらうより、今までどうり付き合ってもらうほうが、私はありがたかったです。」
と言っています。
★うつ病患者への接し方と治し方のまとめ
うつ病患者への接し方と治し方は難しいと思われがちですが、
大切な事は、
周りの人たちが、「うつ病」と言う病気を正しく理解し、
決して特別使いするのではなく、
「一人の人間」として接して行く事だそうです。
健康な人でも長い人生において、
うつ気味に成る事など何度か経験する事だと思います。
そう言った意味でも「自然体」で接する事が
うつ病患者に対する接し方と、治す唯一の方法なのかもしれませんね。