春闘とは、わかりやすく言うと
賃金について、企業側と労働者側(労働組合)で話し合いをする事です。
会社は3月末で前年度の経営状態などから次年度の賃上げ額を決めます。
大きな会社には殆ど独立した組合がありますが、
小会社ですと会社が運営している組合があります。
組合側が、他社などの平均賃金を参考に額を決め、
会社側と話し合いをします。
その額があまり離れているとストライキ(組合が社員に会社を休むように指示)
をして脅すわけです。
ただ、
御用組合では会社が運営していますから残念ながら機能しません。
御用組合の場合はほぼ、会社の決めた額に成ると思って間違いありません。
最近は不景気な為、最悪倒産してしまうかもしれない為
あまり無理を言えないのも現実ですね。
どの会社でも春闘が行われるかと言うとそうでもなく、
従業員が100人未満の小企業における労働組合の組織率は3%ほどなので、
やはり大企業で且つ経団連などに加盟している大企業が中心だと思います。
ニュースなどでよく、
連合と日本経団連が対決姿勢を強く表明している様な時が有りますよね。
連合とは、色々な労働組合の集まったものの事で、
経団連は経営者側の事です。
連合だと、勝てそうな気がしますが
実は、負け戦が多いようです。
その理由は、
国内景気はこれから減速し、円高で輸出産業も危うくなり、
海外の経済状況も不安材料ばかりです。
これでは企業は、ベアどころではなく保身に走るで可能性が高いです。
さらに4月から消費税が8%に上がる事を考えると、
低所得者はかなり厳しいと言えます。
アベノミクスは不発に終わる可能性が大だと言えます。
ちなみにベアとは「ベースアップ」の事で、
勤続年数や人事考課の結果によって、
号俸が決定されますが、
この『給与テーブル』そのものを修正するのが『ベースアップ』です。
あと、
春闘で良く聞く言葉に、
「一時金」と言うのが有りますよね。
一時金とは、簡単に言うとボーナスの事です。
一時金(賞与)アップに対して、
基本賃金アップさせベースアップする事です。
春闘、賃上げ・一時金(ボーナス)に満額回答の企業が多いそうですが、
これは決して、
アベノミクスへの企業からの援護射撃では有りません。
実際は、ベアゼロがほとんどですし、
「利益は賞与で」というデフレがずっと続いています。
たとえば、トヨタなどは、
3年連続賞与満額回答で5年連続ベアゼロです。
あのトヨタのような儲かっている企業でさえベアを拒否しているので、
事実上、アベノミクス否定ですね。