2年間の沈黙を破り、
この度、小保方晴子さんが手記を出版しました。
小保方晴子さんと言えば、STAP細胞で大きく報じられた人ですね。
理研の発表では、STAP細胞はES細胞が混入したものだと
結論付けられましたが、その犯人が小保方さんであるかのように
理研やマスコミを通じて流され、人格までも否定されてきました。
そんな彼女が、執念で書き上げた手記があの日です。
ページは253ページにも及び、
前半は科学者を目指したきっかけから
ハーバード大学時代や、若山研などでの実験経緯などがつづられていて
後半にで、誰もが気に成るSTAP事件の真相を語っています。
現在、ベストエラーだけあって書店では手に入れる事が出来ず、
結局、ネットで購入しましたが
以下、この本の内容と感想を書きます。
★研究者としては一流
繰り返しに成りますが、前半は研究者として
彼女がしてきた実験内容が細かく書かれています。
専門用語が多いので、難しく感じるかもですが、
研究者としては一流ではないかと思います。
実験ノートうんぬんと言う批判も有りましたが、
この本を読む限り、優秀な科学者だと思われます。
一部では、彼女は実験の天才と絶賛される方もおります。
この動画を見る限り、研究者の中にも彼女を認めている人もいるようですね。
★マスコミの大罪
この本の中では、名指しで特定のマスコミや人物を批判しています。
特に、毎日新聞の須田桃子記者には、
「殺意すら感じたと」と述べています。
何故か、NHkに携帯電話やメールが知られていたそうですが、
一体誰がこのような事をするのでしょうね?
小保方さんの恐怖感はどれほどのものだったかと思うと
可愛そうと言うより、強い怒りを感じます。
お小保方さんに多少の落ち度が有ったとしても、
雑誌が売れれば、溺れた犬でも棒で叩く
非人間的なマスコミの行為は許せるものではありませんね。
事実、笹井さんはマスコミに殺されたようなものです。
★若山氏と小保方さん「200回以上成功」とは?
この本では、若山氏への不信感が強くうかがえます。
元々このSTAP細胞は、小保方さんでは無く若山氏を主導に勧められてきました。
手記では「若山先生がお作りに成ったものを、若山先生自身がおかしいと言う異常事態」と、
困惑した様子が書かれていますが、
万能性を示す、キメラマウスの作成は若山氏が行っていたわけです。
小保方さんがまず、緑色に光るSTAP細胞(STAP現象)を作り
若山氏が、万能性を表すキメラマウスを作ります。
ちなみに、誤解している人も多いと思いますが
小保方さんが「200回以上成功した」と言うのは
この「STAP現象」の事です。
小保方さんは、このことを直ぐにマスコミを通じて話しましたが
敵意を持ったマスコミはほとんど報道しなかったそうです。
あの騒動の直後、理研の著者はコメントを禁じられていて
若山氏のみ、自由に発言する事が許されていたそうですが、
と言う事は、若山氏はいくらでも自分に都合の良い事を話せたと言う事になります。
★失敗を前提に行われた検証実験
ここまでお読み頂ければわかるように、
STAP細胞を証明するには最低でも
小保方さんと若山氏が共同で行わなければならず、
小保方さんのみでは失敗は当然です。
丹羽先生も行いましたが、
キメラマウスに成功したと言われているのは
若山氏だけなのです。
理研は、小保方さん一人に騒動の責任をかぶせたいが為、
絶対に成功出来ない条件で、検証実験をさせたと思われます。
ちなみに、小保方さんの担当部門である、
緑色に光る不思議な細胞は成功しており、
理研側も「なんだかわからない」と述べてます。
★まとめ
この本については
「言い訳本」「印税欲しさ」などと批判する人もいますが、
そんなやわな本では無く、
化学会の膿やマスコミの非道さ、
それによりパッシングする今の日本人の愚かさを感じる事ができます。
ただ、小保方さんに批判的な人は違う見方をするでしょう。
でも、些細な事で一人の人間を追い詰める事は
もう止めてもらいたいですね。
こんな事をしていては、若い研究者は恐れを抱き
だれも新しい事に挑戦しなくなります。
最後に、
この手記で批判された「理研」「若山氏」「マスコミ」はすみやかにコメントして欲しいです。
ダンマリで済む問題とは思えません。
あの日 [ 小保方晴子 ] |